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大阪産業大学からのお知らせ

情報システム学科3回生 災害時用段ボール製簡易ベッドの利用者の動作解析

後藤研究室動作解析デザイン工学部 情報システム学科の後藤彰彦教授と3回生の学生が、一般社団法人避難所・避難生活学会と共同で災害時、避難所における被災者を守るために用いられる段ボール製簡易ベッドの利用者の動作解析を試行しました。
法人避難所・避難生活学会は、避難所の環境改善を通じてエコノミークラス症候群などの2次健康被害の減少など災害時の避難生活に関する検証・研究を行い、被災者の安全な生活の向上に寄与することを目的として立ち上げられました。

その活動の一つとして、学会発起人の一人であり理事の水谷嘉浩氏が東日本大震災をきっかけに考案した段ボール製簡易ベッドの普及に取り組んでおられ、今回その有効性を数値化するため、後藤研究室にて3次元モーションキャプチャーシステムを用い、段ボールベッド利用者の起き上がり、立ち上がり、座位姿勢、食事姿勢を対象とした動作解析について検討しました。

水谷氏指導のもと組み立て・解析に参加した学生は、段ボールのみで作られたベッドの安定感と利便性を体感。有事における段ボールベッドの役割などを考えながら作業に取り組んでいました。

後藤研究室動作解析

避難所・避難生活学会理事 水谷嘉浩氏プロフィール

東日本大震災をきっかけに段ボールベッドを考案。ストップザ雑魚寝!を合言葉に、8年間で避難所400ヵ所以上を訪問して、約2万5千床の段ボールベッドを届けた。避難所の環境改善を通じてエコノミークラス症候群などの2次健康被害を減らす取り組みを行うと同時に、段ボール産業が災害時に避難所を支える防災協定の仕組みを構築して全国に普及するよう取り組んでいる。一般社団法人避難所・避難生活学会の設立に発起人の一人として加わった。「避難所の景色を変える!」ことをライフワークにしている。