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大阪産業大学からのお知らせ

【令和2年度秋 卒業の皆様へ】学長からのメッセージ

新たな時代におけるご活躍への期待-学位を授与された皆様へ贈る言葉-

大阪産業大学 学長 吉川 耕司

本日めでたく、卒業・修了を迎えられた皆さん、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また、保護者の皆様にもお祝いの意を表しますとともに、日頃の本学に対するご支援に対し、厚く御礼申し上げます。

本来ならば、本学キャンパスにおいて学位授与式を挙行し、教職員一同、皆さんの門出をお祝いする予定でした。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、式典を中止するという苦渋の選択を行わざるを得ませんでした。かけがえのない人生の節目となろうこの日を心待ちにしていた皆さんのお気持ちを考えますと誠に残念でなりませんが、皆さんが大阪産業大学で学ばれた成果として、このたび学士号や修士号を取得されることに変わりはありません。そのご努力に敬意を表したいと思います。

この4年間あるいは2年間のキャンパスライフはいかがでしたか。それこそ、最後の半年はキャンパスに来てもらうこともままなりませんでした。そして、我々も試行錯誤を重ねることになったオンライン授業、これを受けてもらうことになり、大変なご苦労をおかけしましたけれども、入学から今までを通してみれば、勉学の成果のみならず、課外活動に取り組み、様々な友人との出会いや交流を重ねて、貴重な体験を得、人間的にも成長されたことと思います。これは皆さんの財産です。この財産を活かして社会で活躍していただきたいと願っています。

進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの明言とされる言葉に、『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化に対応できる者である。』というものがあります。ウィズコロナ、アフターコロナの文脈で、テレビなどでも多くの方が引用し始めました。強者生存ではなく適者生存です。まさに本学の建学の精神である「偉大なる平凡人たれ」に通ずるところがあります。偉人になるとか、学者になるとか、名誉や地位の高い人間になるとか、お金持ちになるとかいった「強さ」だけではなく、柔軟な思考、創造性こそが大切だとの学風に接してこられた皆さんこそが、これから急激に変化するであろう、ウィズコロナ、アフターコロナの社会において、素晴らしい活躍をされることになると期待しています。

柔軟さ、それから強靱さ、これらを併せ持つ人物として、社会に貢献し、その裏返しとして、皆さんが幸せで充実した人生を送られることを心から願い、私からの贈る言葉といたします。

本日はおめでとうございます。