FD・SD活動
FD・SD活動
本学では、開講する授業を改善し、大学全体の教育の質を向上させることを目的として、学期ごとに「授業改善のためのアンケート」を実施しております。昨年に引き続き、アンケート結果に基づいて、学生から高い評価を得た授業を担当した教員を表彰することになりました。
令和2年2月3日(月)、学長会議室にて令和元年度後期の表彰式を行い、15名の教員を表彰しました(表彰式には7名が出席)。
顕彰結果対象者は以下の通りとなります。(すべて五十音順)
1.言語科目部門(対象教員:78名)
「初修外国語入門2(フランス語)」岡田 純子 非常勤講師
「上級日本語作文2」郷矢 明美 非常勤講師
「上級日本語読解2」白石 典子 非常勤講師
「上級日本語作文2」春口 淳一 国際学科 准教授
「日本語読解2」森田 美恵子 非常勤講師
2.講義科目【履修者数100名未満】部門(対象教員:150名)
「ビジネス・プロトコル」秋庭 京子 非常勤講師
「日本事情2」荒瀬 雅子 非常勤講師
「マクロ経済学入門」大谷 剛 経済学科 教授
「日本語教育法2」中山 英治 国際学科 教授
「認知心理学」山本 晃輔 国際学科 准教授
3.講義科目【履修者数100名以上】部門(対象教員:81名)
「ビジネス日本語1」石川 憲司 非常勤講師
「社会保障論」倉持 史朗 非常勤講師
「日本経済論3」杉山 裕 経済学科 教授
「スポーツ指導論」瀬戸 孝幸 スポーツ健康学科 講師
「サービス産業論B」田中 彰 商学科 教授
詳しくは授業改善アンケート集計結果(学内専用)をご覧ください。
私が担当している「フランス語」という科目は、受講している学生たちにとって専門科目ではなく、日常生活に必要な語学でもありません。そして大部分の受講者にとっては、一生でたった一度のフランス語に触れる機会かもしれないということをいつも意識しています。この貴重なチャンスを、単位取得のための苦痛の時間にしたくない、それを一番念頭において授業を行っています。そしてどの受講者にも、何らかの「気づき」のある、「知る喜び」と出会える授業にしたいと常に考えて授業を行っています。
一方的で受身的な講義や課題にならないよう、いかに学生の自主性を引き出すか、また学生の主体性を損なわないよう、教師としてどのように学生をフォローしていくか、さらに個別作業とグループ活動のバランスを念頭に置いて取り組んでいます。前期と同様にレポートのテーマそのものを各学生が興味を抱いている自由テーマとしたうえで、テーマやアウトラインの発表や、相手の意見に反論を加えるといったグループ活動も取り入れ、個別作業に偏らないよう課題に取り組ませています。
①留学生向けのこの科目では、「トピックの選択」が特に大切だと思っている。
日本で生活し、学んでいる留学生だが、彼らは驚くほど日本のニュースについて知らない。
そこで、このクラスでは、新聞やネット記事などからアップデートな話題を取り上げ、読み解いている。学生は興味のあるトピックについては非常に集中し、復習クイズ(語彙・漢字・文法)でも確実に点数を伸ばしている。
②「コミュニカティブな参加型の授業」を心掛けている。
今年度のこのクラスでは、中国、韓国、ベトナムの学生がバランスよく混在していたので、それぞれ自国との違いなどをよく発言してくれた。単に設問に答えさせるだけではなく、出来るだけ発言機会を設け、多角的な視野でものごとを考える場を共有していきたい。
本学の学部留学生にとって、日本語は学びを支える大切なツールです。専門教育に見合う日本語力の獲得を目指し、この授業では小論文作成を課しました。しかし、到達目標から遠く離れた日本語力しか持たない学生もいます。そうした学生に自信をつけてもらうため、授業各回での取組みが最終的に1本の小論文となるよう、段階的にタスクを用意しました。また、進度に合わせてモデルとして私が自作した小論文を紹介するにあたり、これをスライドで視覚的に取り上げ、それと連動したタスク・シートを配布することで、学習内容を着実に把握・整理できるよう配慮しました。受講生の自信につながる授業となったのであれば幸いです。
何学期か担当していると、学生が何を不得手とし、何を誤解しやすく、何に興味を持ったり持てなかったりするのかがだいたいわかってきます。そういった情報なども活かして、自分の教案を見直しています。しかし、それとは別に、今目の前にいる学生は、慣れ親しんだ自分の経験則上の学生とは全く異なる、未知の学生だということを忘れてはならないと自戒しています。学期末のゴールは一つでも、そこへ至る道は一つではありません。その学生にとって学ぶ楽しみの多い道が見つかれば、学生は勝手に進んでいってくれます。その道を探す手伝いができるよう心掛けています。
授業改善のためのアンケート結果に驚いております。
例年と違うことを特別にしたわけではなく、いつもと同じく、学生が前向きに取り組むことのできる授業になるように意識しながら進めておりました。検定合格と、社会で通用する基礎的知識を習得してもらうために、毎回宿題を出し、それを確認することで予習を意識させています。日本人、留学生、1回生から4回生までの混合クラスですので、知識量も理解力も異なります。授業内容が理解できたかどうかをその都度、質問形式で確認し、小テストもしています。受け身の授業にならないように、学生に発言させることを心掛けています。
この科目は講義科目と位置づけられていますが、学生間で話し合い、様々な課題に互いに気付くことができるよう、グループワークや発表を中心に進めています。グループでテーマを決め、アンケートを実施し客観的データをもとに発表をおこなったあと、個人でも同じ手順で発表をおこなっており、学期末にはアンケートの取り方やグラフを用いた発表が一人でできるよう段階を踏みながらスキルアップを図ることを目指しています。また、一人一人の疑問や不安に共に向き合い、どんな小さなことでも学生が質問できるようなクラス作りを心掛けています。
良好な就職・進学を実績した経済学部の先輩たちは、優秀な学業成績を実現していたという事実を具体例を交えて説明し、学生の学業へのインセンティブを高めるよう努めている。また、優秀な学業成績を実現するためには、下級生の段階からの継続的な学習が重要であることも事例を交えて説明すると 同時に、それを支援・補完する無料課外講義への参加を呼び掛けたりもしている。
換言すると、もし自身が大阪産業大学・経済学部の学生であったとしたら、何をしてもらえれば学習意欲が湧くであろうかと思案しつつ講義を実施している。
私の授業観、授業に対するモットーは、学生にとっての「学修機会の創出」を心掛けることです。表面的に教えることはできますが、それが真の学修にならなければ意味がありません。そのためには、学修の機会の1つとなる課題が豊富に必要です。学生が音を上げる一歩手前を見計らって、やりこなせる課題を継続して出し続けることが重要です。それとやりっぱなしにせず、必ずその課題には個別に対応して、朱を入れるようにしています。このことを続けることで、現代版の読み、書き、そろばん(そろばん:学修時間の計算やスケジュール管理)をさせることを意識しています。学修の成果は学修ポートフォリオになって可視化されます。
本科目は,3年次開講の専門教育科目であり,どちらかといえば基礎的な段階の次のステップを意識しています。とはいえ,心理学関連の科目を初めて履修する学生もいるので,まずは基礎的な事項からはじめ,全員の理解を確認したうえで応用的な問題に取りかかるようにしました。その際には新しい論文をできるだけチェックし,最新の知見を示すことを心がけました。さらに,少人数講義の利点を活かし,その都度学生の反応をみながら,また意見や感想を聞きながら,その場で説明や具体例を補足するように努めました。