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FD・SD活動

令和5年度 前期授業改善アンケート 優秀者表彰式を行いました【追記】

2023年12月19日 FD・SD活動

本学では、開講する授業を改善し、大学全体の教育の質を向上させることを目的として、学期ごとに「授業改善のためのアンケート」を実施しております。そのアンケート結果に基づいて、学生から高い評価を得た授業を担当した教員に対して5つのカテゴリ別に表彰することとしました。
令和5年11月29日(水)本学の会議室にて令和5年前期の表彰式を行い、下記の表彰者の内、9名の先生が出席されました。
本学では、顕彰された授業における工夫を共有することにより、よりよい学びに繋がる機会とし、教育の質のさらなる向上を目指します。

表彰者は以下のとおりとなります。(すべて五十音順)

1.演習・言語科目部門 該当教員数150名(内、表彰対象者数68名)
荒島 浩雅 非常勤講師 「初修外国語入門1(ドイツ語)」
江口 小夜子 非常勤講師 「英語(Listening&Speaking)1」
坪田 芳範 経営学科・准教授 「入門ゼミナールA」
山本 晃輔 国際学科・准教授 「リサーチ・リテラシ演習1」
横山 直子 国際経済学科・教授 「基礎演習1」

2.講義科目【履修者100名未満】部門 該当教員数189名(内、表彰対象者数120名)
大谷 剛 経済学科・教授 「マクロ経済学」
岡田 裕子 非常勤講師 「日本の社会と文化1」
西野 倫世 教職教育センター・准教授 「教育課程論」
春口 淳一 国際学科・准教授 「第二言語習得論」
水谷 夏樹 都市創造工学科・教授 「水理学1」

3.講義科目【履修者数100名以上】部門 該当教員数101名(内、表彰対象者数80名)
五嶋 俊彦 非常勤講師 「観光論」
田中 彰 商学科・教授 「サービス産業論A」
露口 亮太 スポーツ健康学科・准教授 「健康運動プログラム論」
樋口 和真 非常勤講師 「運動学(運動方法学を含む)」
深水 浩 非常勤講師 「西洋建築史」

4.実験・実習科目部門 該当教員数30名(内、表彰対象者数18名)
大槻 伸吾 スポーツ健康学科・教授 「救急処置実習」
岸本 恵一 非常勤講師 「トレーニング実習」
瀬戸 孝幸 スポーツ健康学科・准教授 「バスケットボール1」
正見 こずえ スポーツ健康学科・准教授 「器械運動2」
山﨑 英幸 非常勤講師 「スポーツ科学実習1」

5.日本語・日本事情科目部門 該当教員数12名(内、表彰対象者数6名)
内田 孝 非常勤講師 「上級日本語作文1」
岡部 正子 非常勤講師 「日本語読解1」
谷畑 美咲 非常勤講師 「日本事情1」

詳しくは授業改善アンケート集計結果(学内専用)をご覧ください。
http://wr19.osaka-sandai.ac.jp/gakunai/cnt/jugyo_hyoka/index.html

また、優秀教員の皆さまに「私の授業の取り組みの工夫、心掛けていることについて」コメントを頂きましたので、掲載いたします。

荒島 浩雅 非常勤講師 「初修外国語入門1(ドイツ語)」
初習外国語(ドイツ語)の第一セメスターです。たとえ一歩でも半歩でもドイツ語へ近づいてきてもらうところから始めなければ、というのが私の認識です。このセメスターは、会話を中心にかんたんな表現を使う練習を重ね、ドイツ語で何事かを言えたという、未来の学習へつながる向上的な体験を残して終わってもらうことが大きな目標です。目標へ向けて留意したことは、学生が教師の話を黙って聞く時間を極力減らす、学生同士が自分の発想を入れて話す時間をできる限り多くとる、正則を外れた発音でも黙っているよりずっとよい、教師を含め授業参加者の発話量が等分になるくらいが理想といった点です。

江口 小夜子 非常勤講師 「英語(Listening&Speaking)1」
英語科目を担当しています。授業内で心掛けている点ですが、英語の文章の説明を行うだけではなく、その文章に関連した背景知識を教示することで受講生の英語への興味を促すようにしています。また、洋楽を紹介するなど、教科書とは違った観点で英語を学ぶコーナーが好評なように感じます。提示資料についても、文字の大きさや画像やイラストを使った説明など、受講生の反応を見ながら改善するように努めています。今後も、受講生からの発言や質問などがしやすい環境づくりを目指していきたいです。

坪田 芳範 経営学科・准教授 「入門ゼミナールA」
経営学科の「入門ゼミナールA」は1年生を対象とした授業で、複数のクラスに分かれて実施されています。各授業回のテーマ・概要は、クラス間で大きな違いが出ないように学科会議で話し合われ、決定されています。  このような授業運営の中で私がとくに心がけていた事柄は、教員が受講生に対して理解してもらいたい事項、あるいは課題を通して求めているものを、可能な限り明確に伝えていくということです。それによって、受講生も自身に求められているものが明確になり、集中して授業に取り組むことができるとともに、やる気の向上につながっていくのではないかと考えています。

山本 晃輔 国際学科・准教授 「リサーチ・リテラシ演習1」
本科目は,5クラスから編成されており,それぞれに国際学部の専任教員が担当しています。各クラスは独立していますが,内容はすべてのクラスでほぼ共通しています。各教員が1〜2コマ程度の教材を準備し,それらをどのクラスでも使用しています。一人の教員だけでなく,さまざまな分野の教員がそれぞれの専門領域に基づいた教材を使用したことによって,教材のバリエーションが豊富になり,そのことが学生の授業への評価を高めた要因になったのかもしれません。このような発想は,本科目の主担当者である藤田拓之先生によるものです。私はそれに従い,当該クラスの授業を担当したに過ぎません。したがいまして,今回の受賞は私だけでなく,藤田先生をはじめ担当者5名での受賞であることを申し添えたいと思います。

横山 直子 国際経済学科・教授 「基礎演習1」
私の授業(特に演習に関して)の取り組みの工夫、心掛けていることについて述べる。1つ目は、学生が、経済や財政に関する専門的内容を授業でのグループワークなどで興味をもってしっかり学ぶことができるようにし、経済や財政に関するニュース等の内容についての理解を深めることができるようにしている。2つ目は、各回の授業の目的や到達目標を明確に示し、プレゼンテーション、グループワーク、ディベートなどによって、学生自身が各回のテーマに関して能動的に考え抜く力を身につけ、専門的知識を修得できるようにしている。また3つ目に、授業内での学生のプレゼンテーションやグループワークなどについて、よい点、達成事項について、具体的に説明するようにしている。

大谷 剛 経済学科・教授 「マクロ経済学」
良好な就職・進学を実績した経済学部の先輩たちは、優秀な学業成績を実現していたという事実を具体例を交えて説明し、学生の学業へのインセンティブを高めるよう努めている。また、優秀な学業成績を実現するためには、下級生の段階からの継続的な学習が重要であることも事例を交えて説明すると 同時に、それを支援・補完する無料課外講義への参加を呼び掛けたりもしている。 換言すると、もし自身が大阪産業大学・経済学部の学生であったとしたら、何をしてもらえれば学習意欲が湧くであろうかと思案しつつ講義を実施している。

春口 淳一 国際学科・准教授 「第二言語習得論」
今回対象となった「第二言語習得論」は、特に国際学部の学生にとって身近なテーマだと言えます。だからこそ、受講生個々のこれまでの経験を授業内で引き出し、授業で取り上げる理論等と結びつけるよう意識しました。 授業の構成としては、冒頭に事前タスクとして前回の内容の振り返りテストを実施しています。そこには、当日扱う内容の予習となる問も盛り込んでいます。復習については明確に解説し、予習についても授業内でしっかりと取り扱うことで、曖昧なままとしないよう心掛けています。その都度何を学んだのか、受講生に手応えを持ってもらえるような授業を提供できたらと考えています。

水谷 夏樹 都市創造工学科・教授 「水理論1」
今回は水理学1という水の力学の講義で表彰して頂きました.力学の講義は理論を理解し,実際に式を立て,計算して解を導くことが多いと思います.最初は誰でもわかる簡単な問題から始まるはずですが,いつの間にか理解できなくなることが多い.この”いつの間にかわからなくなる”をなくすために,一つ一つを丁寧に,かつ過去の学生の答案から間違えやすい点を伝えて,机の間を歩き回って理解度を確かめています.また,板書はなんとなく写してもあとできちんと理解できるよう,できるだけ省略せずに書いています.あとで復習できる板書としていることが,わかりやすさにつながっていると思っています.

五嶋 俊彦 非常勤講師 「観光論」
「観光論」の授業では、実務家(旅行業)出身のキャリアを生かし、なるべく自分の経験から説明するように心がけました。観光の各理論もテキストに書かれているような内容をただ説明するだけではなく、自分の実際の経験を通して話すことで、説得力が増すと考えているからです。 また、授業の最初にはその週の観光関連のニュースを解説し、観光が動いていることや、それらの新しい動きも、基本の観光理論に関係があるということを理解してから講義のメインテーマに入るようにしております。 授業の際には、観光業界に近い教員として、1人でも多くの学生さんが観光業界に入り、素晴らしい社会人人生を送ってほしいと思いながら講義を行っております。

田中 彰 商学科・教授 「サービス産業論A」
「サービス産業論」はマーケティング領域の授業なのですが、重要キーワードを説明する際には必ず興味深い企業や自治体の成功事例と併せて学生に紹介しています。また紹介の際にはパワーポイント資料のみではなく、動画素材を探してきまして学生と一緒に視聴することも基本にしています。とは言え、動画は5分までの方が授業のメリハリに良いと実感しています。教室で触れた知識・理論を学生たちが日常の生活(クラブ・サークル・アルバイト等)で活かしてくれるような説明を心がけています。

露口 亮太 スポーツ健康学科・准教授 「健康運動プログラム論」
各自のフィールドで活かすことができる知識や考え方、姿勢などを講義で教育し、卒業後にも役立つ資質が身につくようアプローチしている。 学生とのコミュニケーションの取り方を工夫している。 例えば、良い質問をすることで、良い回答が返ってくる。 また、学生の名前を覚える努力をしている。 最後に、自身の向上心と好奇心を忘れず、毎回の講義の準備を対応している。

樋口 和真 非常勤講師 「運動学(運動方法学を含む)」
私が授業をする上で、心がけていることは、学生に合わせて分かりやすく説明することと学生自身が自分ごととして考えるよう促すことの2点です。私が担当している「運動学」では、実践的な運動の理論を扱います。そのため、学生たちが行っているスポーツを踏まえた上で、様々な具体例を出して説明するようにしています。また、毎回の授業で課す小レポートでは、学生たちが運動を行ったり、指導したりする中で、実際に行っていることをイメージして、具体的に考えるよう促しています。その上で、自分の言葉で簡潔に分かりやすく書けたレポートを高く評価し、そのレポート内容を匿名で共有するという工夫もしています。そうすることで、学生にとって授業内容の理解がより深まることに加え、自分の動きについても改めて具体的に考えることに繋がると考えています。

深水 浩 非常勤講師 「西洋建築史」
西洋建築史という歴史を対象とした講義では、「歴史イコール暗記」という悪しき図式が学生の頭の中にあります。まずはこの図式を打ち壊すことが重要です。歴史を学ぶことは昔の人の考え方を学ぶことであり、これは現在でも通用する有効な方法であることを実感させるようにしています。また、こちらから一方的に教えるのではなく、好奇心を刺激しながら学生に気づいてもらうように仕向けます。自分でたどり着いた答えには自信が宿るとともに、授業に積極的に参加したという意識も芽生えやすくなります。このような形で学生とともに講義を作っていく感じで進めていくことを心がけています。なかなか難しいことではありますが講師側も日々精進です。

大槻 伸吾 スポーツ健康学科・教授 「救急処置実習」
「救急処置実習」において、工夫した事項を以下に示します。
〇本実習が、今後のスポーツ活動やスポーツ指導および実生活の中で、どのような役割を果たすのか実例を挙げながら説明した。
〇ウェブクラスに模範となる実技動画をUPした。
〇実習中もスマホ等で動画を見ながら自分で実技練習ができるようにした。
〇実技のチェックでは、合格となる客観的指標(教員の主観が入らない)を事前に示した。
〇実技チェックは、合格するまで何度でもチャレンジ可能とした。
〇重要事項が学生に定着するようにレポートを課した。
特別な内容ではありませんが、実習の持つ意味とゴールラインを分かりやすく説明したつもりです。

瀬戸 孝幸 スポーツ健康学科・准教授 「バスケットボール1」
実技のバスケットボールを担当しており、まず第1に『学生の名前と顔を覚える』ことを心がけています。そうすることがコミュニケーションをとり学生との距離をうまく保つことができ大切なので。あとは各学生の競技歴(現状の競技対応含め)と既往歴の確認を行うこと。授業の内容に関してはまずは興味を持たせること。バスケットボールではシュートが入る、シュートを決めたことの喜びが学生自身のモチベーションになり、またシュートやドリブルの各チームでの競争、個人でのフリースローの入った本数などを競い合わせるとクラス全体に一体感が生まれる。基本動作やルールなど学習後に通常のゲームを実施し競争心チームの一体感を出させるよう心がけています。それと学生の出席管理を行い、連続して欠席した場合など連絡を行っている。

正見 こずえ スポーツ健康学科・准教授 「器械運動2」
受講生の学習態度や運動能力から必要に応じて、ゴールの難度を高めたり、緩和させるなど学生が求めるであろう学習内容と進度を探りながら授業するように努めている。授業内や授業後などに学生とのコミュニケーションを取り、特に積極的に授業に取り組む学生の意見を聴取するように努めている。

谷畑 美咲 非常勤講師 「日本事情1」
私が授業で最も大切にしていることは、学生一人ひとりとの対話、コミュニケーションです。学修を難なくこなす学生も、こなせない学生も、そこには必ず理由あると考えています。出来ない学生には、手を取られるので特に時間を割きがちですが、問題がない学生こそ丁寧に話を聞き、普段からどんな要望があるのか、どんな問題があるのかを汲み取り、授業に反映していくように心がけています。また、授業の前や必要なタイミングで、なぜ、いま、これをするのか、と言うことを説明し、目的やポイントを意識してもらうように仕向けています。その際には、出来るだけ学生たちの生活や今後に関わるもの、プラスになると思われることを取り入れるように心がけています。