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大阪産業大学からのお知らせ

令和5年度 9月期学位授与式および卒業式が挙行されました

  • 令和5年9月23日(土)、大阪産業大学にて令和5年度9月期学位授与式および卒業式が挙行されました。
    小川学長より祝辞が贈られ、学部生57名、大学院生2名の計59名が巣立っていきました。
    卒業者の皆さまの今後のご活躍を心から願っております。ご卒業おめでとうございます。

学位を授与された皆さんへ

本日、大阪産業大学を卒業される皆さん、また大阪産業大学大学院を修了される皆さん、誠におめでとうございます。学位記を授与されましたこと、本学の教職員を代表し、心からお祝い申し上げます。また、この晴れの日にご来場いただきましたご家族、ご友人の皆さまにも心からお祝いを申し上げますと共に、教職員一同、皆様方の本学へのご支援に感謝いたします。

さて、在学中はコロナウィルスの影響により、とくに2020年度はオンライン授業が中心の教育とならざるを得ず、キャンパスに来ることができない時期もありました。コロナは現在も収束しておらず、油断のできない状態です。しかし、こうした状況の中でも、勉学のみならず、課外活動や、様々な友人との出会いや交流など、できる限りの貴重な体験を重ね、人間的にも成長されたことと思います。学生諸君の中には普段の生活の中で様々な困難に遭遇し、大変な思いをされた方もいらっしゃると思いますが、その困難を克服し、卒業できたことは非常に大きな財産だと考えます。その財産を活かして社会で活躍していただきたいと願っています。

最近の社会状況を見渡しますと、感染対策として始まった在宅勤務やリモートワークが推進されると共に、生成AIやドローンに代表される種々の技術、ロボットが急速に発達し、人にしかできないと思われていたことが、コンピュータ、マシンが取って代わりつつあります。デジタルフォーメンション、DX技術の発達により、Society5.0の社会が発展してきております。

皆さんが大学で学んだことの中には、たとえば数学や物理のように普遍的な知識はこれからも変わることはありませんが、いろいろな思想や技術というものは、日々の進歩により書き換えられていくものもあります。そのような状況で大事なのは、自分で自分を教育していく力です。社会や産業の変化に対応していくため、自らが新しい内容に挑戦し、自分の知識・技能として身に付けていくことが重要です。

2016年にリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットというイギリスの二人の経営・経済学者が、「Work Shift」という書籍を共同で執筆し、ベストセラーとなりました。人生は100年時代であり、これまでの人々は「教育」を受けるステージ、「仕事」を行うステージ、「引退後」のステージ、という3つのステージを歩んできたが、寿命が延びれば、「仕事」のステージが長期となり、70代、さらには80代まで働くことが普通になる。また、仕事のステージが長くなれば、仕事の内容が大きく変化する「マルチステージ」となる、という内容です。

皆さんは、教育を受けるという第1ステージを終えた段階にあります。これから「仕事」のステージが始まりますが、いくつかのステージの変化に対応できるよう、さきほど申し上げた、自分で自分を教育する、ということを大学での学びを生かして、続けていっていただきたいと思います。

また、大学では先生・友人とのつながりが深まったと思いますが、人生においても、仕事においても、一人でできることは限られています。これからもいろいろな人々とのつながりを大切にしていただきたいと思います。

最後に、皆さんが幸せで充実した人生を送られることを心から願い、私からの贈る言葉といたします。

令和5年9月23日
大阪産業大学 学長 小川 和彦