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大阪産業大学からのお知らせ

令和6年度 大学院・大学 入学宣誓式を挙行しました

4月1日(月)中央キャンパス総合体育館にて、令和6年度大学院・大学 入学宣誓式を挙行しました。

ライブ配信について

式典当日はYouTubeチャンネルでライブ配信を行いました。
式典終了後であっても一定期間ご視聴いただくことが可能ですのでぜひご覧ください。

令和6年度 入学宣誓式 学長式辞

新入生の皆さん、大阪産業大学大学院、大阪産業大学へのご入学、誠におめでとうございます。皆さまのご入学、心より嬉しく思います。ご家族の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。またご来賓の皆様方には、ご多忙にもかかわらずご列席いただき、厚く感謝を申し上げます。

本来はすべての学部・大学院の皆さんとご家族、ご来賓の方々、在学生、教職員が一堂に集い、この晴れの日をお祝いすべきところですが、コロナ、インフルエンザ等の感染がまだ完全には収まっていない状況であり、入学宣誓式を2回に分けて開催することになりました。どうかご理解を賜りたく存じます。

さて、本学は昭和3年(1928年)に創立された大阪鉄道学校が発祥です。当時は人の移動と物流の主役は鉄道でしたが、第2次世界大戦後、急速にモータリゼーションが進み、本学園も昭和25年(1950年)に大阪交通短期大学となり、教育の中心は自動車に移っていきました。その後、昭和40年(1965年)に大阪産業大学へと発展し、現在は6学部13学科の文系・理系学部を有する総合大学となっております。4年後の2028年には、本学園は創立100周年を迎えることとなっており、長い歴史を誇っております。

学園創立当初からの建学の精神は「偉大なる平凡人たれ」であり、学園の創立者である瀬島源三郎の言葉です。瀬島源三郎は次のように書き残しています。「偉人になるとか、学者になるとか、名誉や地位の高い人間になるとか、金持ちになるとか等の、小乗的な功利主義的な考えを捨てて、いざとなれば、おのれを殺して人間社会に貢献する、それが自分の生き甲斐であり、そして、それが同時に平和で幸福な生活に繋がり、従って長い人生への生の悦びであるというような考え方を持って、平凡なようだが、かくなくてはならない人間社会構成への最もよき分子になる教育を私は考えた。これこそ、私の考えた人生において最も偉大なものであると・・・・・・・。」

利益や名誉を追い求める人間ではなく、人間社会に貢献することを喜びとし、平凡なようであっても、人間としてこうでなければならない、それが最も偉大なものだと述べています。非常に率直で、深い意味をもつ言葉だと思います。

現在、人工知能に代表される技術・社会の変革があり、また持続可能な開発目標であるSDG’Sに従って、世界で様々な取り組みが行われています。特にSDG’Sについては世界の貧困や戦争や紛争によるはく奪をなくしていくことを最も高いレベルの目標として、17個の分野に分けて開発目標を立て、気候変動への対応、海洋や森林の保護、エネルギーと食料の確保、健康と教育の改善に取り組むことを2015年に国連加盟国で採択されたものであり、当然我が国でもいろいろな分野で推進されています。

このようなSDG’Sの課題は我が国での経済活動や我々の日常生活に密接にかかわっています。皆さんの多くの方は卒業後企業、各種団体、あるいは自治体、学校等へ就職しますが、そこで行われる経済活動、教育的な活動のほとんどが世界とかかわっており、SDG’Sと関係しています。これらの様々な課題を解決するためには、さきほどの建学の精神を踏まえた人物がぜひとも必要となります。

本学では建学の精神を基礎とし、各学部学科でしっかりと教育を行う方針をカリキュラムポリシーとして定め、それに従って身に付けるべき能力をディプロマポリシーとして、大学院および学部の教育を行ってまいります。皆さんには、しっかりと学修していただきますが、新入生の皆さんにお願いしたいことがあります。大学では皆さんを一人の大人として、接します。高校までとは違い、誰かに言われたからということではなく、しっかりと自分の責任で主体的にものごとを決めていくことをお願いいたします。

また、大学では、できるだけ多くの友人をつくっていただきたいと思います。同級生、先輩、後輩、授業での仲間など、大学時代の親友は生涯の友となり、人生の宝となります。そのために、クラブやサークル、あるいは本学独自の「プロジェクト共育」など、授業以外の様々な活動に参加することをお勧めいたします。そのような課外活動では、あるときは仲間と意見が合わないこともあるかもしれませんが、対話をし、共通点を見出していくことにより、人間として大きく成長できると考えます。

皆さんが豊かで充実した大学生活を満喫できることを心から願うとともに、私ども教職員は全力で皆さんを支えることをお約束し、私からの、お祝いの言葉といたします。

令和6年4月1日
大阪産業大学 学長 小川 和彦