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大阪産業大学元学長 中村 康範 氏が叙勲を受章

このたび大阪産業大学元学長 中村康範先生が、長年にわたる教育・研究活動および大学運営への功績が認められ、令和8年度 春の叙勲において「瑞宝中綬章」を受章されました。大阪産業大学関係者一同、中村元学長のご受章を心よりお祝い申し上げます。

01 | 受章者プロフィール

学 歴

昭和42年3月 大阪府立港高等学校 卒業
昭和47年3月 同志社大学 工学部機械工学第二学科 卒業
昭和49年3月 大阪府立大学 大学院修士課程 機械工学専攻 修了
昭和53年3月 大阪府立大学 大学院博士後期課程 機械工学専攻 修了

職 歴

昭和53年6月15日 大阪産業大学 工学部 講師(昭和56年3月31日まで)
昭和56年4月1日 大阪産業大学 工学部 助教授(平成5年3月31日まで)
平成5年4月1日 大阪産業大学 工学部 教授(令和2年9月7日まで)
平成16年4月1日 大阪産業大学 情報科学センター所長(平成18年3月31日まで)
平成18年4月1日 大阪産業大学 工学部長(平成22年3月31日まで)
平成18年4月1日 大阪産業大学 工学研究科長(平成22年3月31日まで)
平成26年4月1日 大阪産業大学 綜合図書館長(平成28年3月31日まで)
平成28年4月1日 大阪産業大学 副学長兼大阪産業大学短期大学部 副学長(平成28年9月7日まで)
平成28年8月3日 大阪産業大学 学長代理兼大阪産業大学短期大学部 学長代理(平成28年9月7日まで)
平成28年9月8日 大阪産業大学 学長兼大阪産業大学短期大学部 学長(令和2年9月7日まで)
令和2年11月6日 大阪産業大学 名誉教授(現在に至る)

02 | 叙勲の概要

叙勲名 瑞宝中綬章

瑞宝章(ずいほうしょう)とは
日本の勲章制度の一つであり、国や地方自治体の公務、または公共性の高い業務において、長年にわたり公に尽くし、顕著な成績や功労を挙げた方に授与されるものです。

    

瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)について
全6等級ある瑞宝章のなかで3番目の格付けに位置する勲章です(旧制度の「勲三等瑞宝章」に相当します)。主に国公私立大学の教授・名誉教授、研究機関の長などを務め、長年にわたり教育・研究、および大学運営の発展に多大な貢献をした方に贈られます。勲章は内閣総理大臣の命により、所管大臣(文部科学大臣など)から受章者へ伝達されます。

03 | 主な功績

大阪産業大学工学部講師、助教授を経て、平成5年4月に教授に昇任し、同日付で大学院博士前期課程の専攻担当となり、修士課程学生の指導資格を取得した。平成8年4月には大学院博士後期課程設置に伴い、博士後期課程の専攻担当となり、博士課程学生の指導資格を得た。
その後、平成18年4月に工学部長および工学研究科長、平成26年4月に綜合図書館長、平成28年4月に副学長を歴任し、平成28年9月に学長に就任して大学運営に従事した。平成29年3月末に定年を迎えたが、学長任期である令和2年9月まで学長としての職務を全うし、退任と同時に本学を退職し、令和2年11月に名誉教授の称号を授与され、現在に至る。

教育面では、工学部・工学研究科教員として多くの学部生・大学院生の指導にあたり、2名の博士号取得者を輩出した。

研究面では、特に「板材のプレス成形」に関する研究を一貫して進めてきた。昭和53年3月に授与された工学博士の学位論文「板材成形の数値解析に関する研究」は、コンピュータが普及する以前から先駆的な視点で取り組まれたものである。博士号取得後も、数値解析のみならず実験による成形現象の解明、設計実務の観点からの評価、金属材料から繊維強化樹脂まで幅広いテーマに取り組み、多くの学術論文を発表した。

大学運営面では、工学部長として学科横断型の「ゆめ育むコース」を設置し、学生に寄り添う教育体制を構築した。綜合図書館長としては、学生第一の学習環境整備を目的にラーニング・コモンズを提案し、平成28年3月31日に完成させた。ラーニング・コモンズはディスカッションやグループワーク等に活用され、アクティブラーニングの普及にも寄与している。
副学長・学長としては、大学全体の教育効果向上を目的に教養部の全学教育機構への再編を最終調整し、平成29年4月に教養部・人間環境学部を全学教育機構・国際学部・スポーツ健康学部・デザイン工学部環境理工学科へ再編することを実現した。

学会活動を通した社会貢献においては、日本塑性加工学会、日本機械学会、日本材料学会、自動車技術会などに所属し、特に日本塑性加工学会で顕著な活動を展開された。平成11年5月には、学術論文「有限要素法・離散化最適化手法による板成形用金型最適設計〜多目的多設計変数問題への適用〜」に対して論文賞を受賞されている。
前述の研究業績に加え、塑性加工学会の目的である「塑性加工に関する学術の進歩向上」に長年寄与されたことが認められ、平成26年5月には「板材のプレス成形に関する研究および学会活動への貢献」に対して功労賞を受賞されている。
さらに、平成27年4月から平成29年3月までは日本塑性加工学会関西支部長を務められ、塑性加工の学術の進歩向上には若者への啓蒙が重要であるとの考えのもと、青少年のための科学の祭典大阪大会サイエンス・フェスタへの出展や、大学生・高専生の卒業研究発表会の開催など、精力的に活動された。
このほかの社会貢献として、平成13年5月には塑性加工の数値解析を行うベンチャー企業である株式会社ロバストエンジニアリングを、アカマツフォーシス株式会社と同志社大学・大阪工業大学の教授らと共同出資により設立し、後年に事業を終了した。同社では取締役に就任し、取締役を退任する平成22年2月まで、大学での研究成果を基にしたソフトウェア開発を手掛け、研究成果の社会還元を実現された。さらに、大阪北河内地域中小企業支援センター地域活性化支援事業選定委員としても活動され、地域産業の発展にも寄与された。

以上のように、教育活動として高等教育機関での学部生および大学院生の指導に従事されるのみならず、大学運営においても「学生第一の教育」を実践され、研究・社会貢献活動においても若者の教育に寄与された。研究活動として学会に所属して研究成果の発表を行うとともに、その成果の社会還元にも取り組まれ、教育と研究のいずれの活動においても、その功績は誠に顕著であった。

04 | 受章者コメント

このたび、長年の教育・研究活動に対して瑞宝中綬章拝受の栄に浴し、誠に光栄なことと感激いたしております。

今回の受章は私個人の功績ではなく、共に歩んでくれた皆様のおかげであります。この栄誉を励みとし、今後はこれまでの経験を活かしながら、教育・研究の発展と後進の育成、そして社会貢献に微力ながら尽くしてまいります。

結びになりますが、皆様の今後ますますのご健勝とご多幸を祈念いたしまして、私からの御礼の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございます。

令和八年六月吉日
中村康範