
めざすのは、まちをつくり、まちを守り、
まちを活かすことのできる
エンジニア
私たちの住むまちには、環境問題・自然災害・少子高齢化などの様々な課題があります。
都市創造工学科では、ICT技術を活用して、高度に最適化された循環型社会の実現と経済発展を両立させた「スマートシティ」の構築に向け、都市工学をより実践的なカリキュラムに展開しています。
データ分析と都市計画、構造物の耐震設計・施工、自然環境と共に永続できる未来社会の実現について、実験や演習を通して確かな知識と技術力を身につけ、SDGsが掲げる「住み続けられるまちづくり」を実現しましょう。
都市創造
工学科について
- 1.教育研究上の目的
- 都市創造工学科は、自然と人間との健全かつ永続的な調和と共生のもとで都市創造について幅広く考えることができ、社会に与える影響力の重要性と社会的責任とを理解・自覚し、良識と高い倫理感、かつ国際的視野をもって、自主的に課題を探求し、周りにも働きかけ、自らも解決策を見出し実践することを念頭に置き、実務的な事柄を着実に遂行できる能力を修得させることを教育目的とする。
- 2.教育目標・3つのポリシー(ディプロマ・ポリシー/カリキュラム・
ポリシー/アドミッション・ポリシー) - 教育目標・3つのポリシーはこちら
都市創造工学科
3つのポイント
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将来のキャリアに
合わせた選択学習土木技術系公務員、建設コンサルタント、環境技術者など、エンジニアとして将来を切り開ける専門分野を選択して学習出来ます。近年は、建設・建築業界の就職状況は活況を呈しており、好調な就職実績となっています。
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最新のICT技術を
積極導入都市のビッグデータ解析、自然災害に対する防災シミュレーション、ICTやAIなどによる都市インフラ・マネージメントなど、プログラミングやICTといった情報技術を活用する能力を磨き、エンジニアとしての活躍の場が広がります。
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あなたの未来実現に
全力サポート担任制やピアサポート制の導入で、1年次の大学への適応教育から進路・就職に関する相談まで、きめ細やかなキャリアサポートを受けられます。
経験豊かで専門性の高い教授陣が、一人ひとりの「学びたい気持ち」に全力で応えます。
- 2022/10/14島根県立益田高校の大学見学と模擬講義
- 2022/10/14姜准教授が土木情報学論文賞を受賞
- 2022/08/24工学部 都市創造工学科の卒業生が株式会社日本ピーエス様の70年史に掲載されました
- 2022/06/22水谷夏樹教授と元教員で宮島昌弘講師が土木学会論文賞を受賞
- 2022/05/18山田宏准教授が日本コンクリート工学会近畿支部奨励賞を受賞
学生紹介
工学部 都市創造工学科田中 紀維君
- 出身高校
- 兵庫県立有馬高等学校
- 大阪産業大学を選んだ理由
- 国語が得意だったので、文系科目を利用して受験できる都市創造工学科を受験しました。また、高校の時から漠然と安定を求めていたので、公務員の就職実績が多い点も魅力に感じていました。
- 学科での学び
- SDGsの目標達成に必要な環境・都市問題はもちろん、リサイクルに関する法律まで学ぶなど、土木分野の幅の広さ、奥深さを日々感じており、毎日とても新鮮です。一方で、都市創造工学科では物理科目が必修になりますが、元々、物理が大の苦手でした。そこで、苦手分野をマンツーマンで指導してくれる「学習支援センター」を利用して一から勉強しました。それに加えて、友人に相談しながら一緒に宿題をするなどの努力を重ねた結果、苦手も克服することが出来ました。自習や課題に取り組む際には静かで集中できる綜合図書館をよく利用しています。
- 就職活動について
- 就職先はJR西日本のグループ会社の大鉄工業株式会社です。土木関係の工程管理や施工管理の仕事に携わります。インターンシップに参加した時に、OBの方から大阪産業大学の卒業生も多数いると聞いたのも決め手の一つになりました。実家が自営業という事もあり、自分は安定した公務員になりたいと思っていましたが、視野を広げてさまざまな企業を調べているうちに、民間にも魅力的な企業があることを知りました。妥協しながら仕事をするのではなく、しっかりと自分の意見を言えるような社会人になりたいです。
工学部 都市創造工学科西野 日菜子さん
- 出身高校
- 大阪産業大学附属高校
- 大阪産業大学を選んだ理由
- 父が板金加工の仕事をしている姿を子供の頃からよく見ていました。子供ながらに「かっこいいなぁ」と思っており、いつしか自分もものづくりに関われるような工学系の道に進みたいと思うようになっていました。
- 学科での学び
- 土質力学、水理学、構造力学、コンクリート等の建物に使われる材料についての勉強をしています。授業は全体的に楽しいです。また、都市計画の分野にも興味があり、高山先生のゼミに参加しています。今は卒業研究のテーマとして「バスの運行ルートにおける歩行者と自転車の安全性」について研究しています。このテーマについて研究しようと思ったきっかけは、道幅が狭い道路で自転車とトラックが接触したという事故をニュースで見たことでした。実際、私の自宅の近くのバス通りにおいても道幅がかなり狭く、幼い頃から危険な道路であることが気になっていました。歩行者や自電車が安全に生活できるように、事故を減らす対策に取り組みたいと考え、このテーマに決めました。
- 学科以外での活動
- モノづくりをサポートするために、クリエイトセンターでアルバイトとして活動しています。クリエイトセンターは学部学科関係なく学生であれば誰でも利用できる場所です。様々な工作機械があるので、機械を触って楽しさを実感してもらえる様に、講習会のイベントの告知・開催などを行っています。また、クリエイトセンターの活動を引き継いで発足した「ものづくり育成プロジェクト(本学の特色であるプロジェクト共育の一つ)」にも参加しており、地域の子供たちとの触れ合い活動なども行っています。こうした学科以外の活動に参加したことで、他学科の子とも仲良くなれて、凄く充実しています。
- 就職活動について
- 合同説明会に毎週のように参加し、その中で気になっていた会社に内定をいただきました。オンラインでのインターンシップにも参加し、資料作成の方法や、実際の業務で仕様するソフトの操作方法等を教えていただき、貴重な体験をさせていただきました。自治体の公共工事をサポートする会社なので、一つのミスが命取りになると考えています。だからこそ、人一倍責任感を持って業務に取り組む社会人になりたいです。
カリキュラム
- 目標とする進路
- 土木技術系公務員(国・地方自治体)/建設コンサルタント/環境エンジニアリング企業/総合建設業・専門建設業(鉄道・電気・通信・海洋等)/店舗・住宅設計/不動産都市開発/再生可能エネルギー関連企業/電気設備企業
- 卒業研究のテーマ例
- 農業用水路玉串川の治水機能 / 阿蘇山火口原におけるSO2の濃度変動特性と気象状況との関連性 / 衝撃を受けた場合の壁面の動的力学作用 / 石橋の地震時力学挙動に関する動的模型実験 / 道路橋の耐震性能評価 / 機械学習による土砂災害の防災 / 人工知能を使った地盤モデルの構築 / 熱分解ガスクロマトグラフ質量分析計を用いたマイクロプラスチックの分析 / 上向流嫌気性スラッジブランケット法による鉄鋼廃水の処理 / 建設材料の寸法安定性に関する検討 / 単線新幹線システムの特徴分析 / 都市街路における交通静穏化 / 伝統構法建物の耐震性能評価 / 大規模木質構造の強度評価 / 微生物燃料電池の発電における最適温度の検討 / たい肥を用いた微生物燃料電池の内部抵抗の検討 / 陸上を遡上する津波の底面せん断応力の評価 / ステレオカメラによる波面形状の測定技術の開発
教員紹介
研究室紹介
卒業生・
就職実績
都市創造工学科 卒業生芦屋市役所 小田さん
- 大阪産業大学を選んだ理由・
大学での学び - 私は地球が大好きです。幼い頃、科学館でエネルギーを生み出す装置を見て感動しました。
エネルギーに関すること、さらには、地球に関する様々な現象について幅広く知りたいと考えていました。一方で、進学先を選択する際に複数の大学を検討していましたが、宇宙だけ、火力だけといったように、限られた分野しか勉強できない大学が多かったです。そんな中、当時の大阪産業大学には、都市創造工学科と電子情報通信工学科の2つの学科に跨った自然エネルギーコースがありました。大阪産業大学のオープンキャンパスにも参加しましたが、まだ入学するかもわからない私に向けて、ある先生が2時間も熱心に話をして下さりました(笑)都市・地球環境に関する幅広い分野を網羅している点だけでなく、そのような熱心な先生がいる大学に行きたいと思いました。入学してからは土木分野と合わせて、電気回路の知識も習得し、エネルギーの仕組みを学びました。自分の好きに繋がる勉強なのでとても楽しかったです。時間にも余裕があったので、教員免許の資格も取得しました。
- 就活活動について
- 2年生から企業説明会に参加し、複数の企業からの内定をいただきました。私自身、企業でバリバリ働くつもりでいましたが、研究室の先生に「絶対、小田さんは公務員に向いている」と勧められ、市役所への就職を決めました。
- 就職してから
- 入職して1年目の時は舗装工事の担当になりました。当時、舗装工事に関する知識は浅く、誰にも相談することもできず、行き詰まった時期がありました。そんな時、ふと立ち寄った母校で都市創造工学科の先生が相談に乗って下さりました。卒業してからでも先生は私のことを覚えてくれていて、親身に相談にまで乗ってくれるので、先生と学生の距離が近い学科だと改めて感じました。現在は水道工務課に所属し、大学で学んだことを活かせる部署にいます。水道工務課という部署は奥が深くて、学べば学ぶほど知らないことだらけなので、毎日新鮮でとても楽しく仕事ができています。先生のアドバイス通り、私が公務員に向いていると見抜かれていましたね(笑)
- 将来の目標
- 最初はキャリアを積んで上り詰めたいと思っていましたが、今は、できることなら定年まで今の部署で働き続けて「水道のプロフェッショナルになりたい!」「ずっと現場で市民の方のためになる仕事をしたい!」と思っています。とにかく市民の方々の住みやすい環境を作りたい、そのためにできることを考えて働きたいです。