工学部 交通機械工学科

未来の「優れた乗り物」
を創造する
次世代の
モビリティエンジニアに

わたしたちは毎日の暮くらしの中で、車やバス、電車などの乗り物を利用して快適に移動しています。
SDGsに関心が高まる中、地球の持続可能性に着目した未来の「優れた乗り物」とは、
どのような乗り物か一緒に考えましょう。
例えば、超低燃費で100%再生エネルギーで動く自動車、安全・定時・大量輸送が可能な高速鉄道や空飛ぶ乗り物など、自動車工学と鉄道工学を中心に、広く交通機械のメカニズムや動力システムを学び、
交通の未来を作りましょう。

交通機
工学科につい

1.教育研究上の目的
交通機械工学科は、自動車、鉄道、航空機、船舶など個々の輸送機械のみならず、それらを効率的に機能させる制御および管制のネットワークも含めた幅広いシステムについて探究する。これらの教育・研究により、交通機械とそのシステムに関する研究開発や実務に対応できる専門能力と、交通機械と人のつながりを多面的に考察し、環境問題や人々の福祉にも貢献できる能力を修得させることを教育目的とする。
2.教育目標・3つのポリシー(ディプロマ・ポリシー/カリキュラム・
ポリシー/アドミッション・ポリシー)
教育目標・3つのポリシーはこちら

about

交通機械工学科
3つのポイント

  • point1

    少人数クラスで
    未来視点の理論・
    実践学習

    実習やフィールドワークを通じた学びに力を入れており、1年次から実習科目を選択することが出来ます。理論と実用をバランス良く学び、交通からモビリティへの視点変換によるSociety5.0の可能性を探求できます。

  • point2

    車両やシミュレータ
    等の
    施設・設備が
    充実

    シャシダイナモメータや風洞実験ユニットなど大学の施設では珍しい施設・設備が充実しています。
    車両や翼に起こる現象の観察や走行性能などを測定・実験する迫力の授業を体験しましょう。

  • point3

    興味に合わせた
    コース選択

    自動車工学コースのほか、国内大学では希少価値の高い鉄道工学コース、交通機械コースがあります。自動車工学コースは卒業時に二級自動車整備士の受験資格が得られる等、進路を見据えてコースを選択しましょう。

point

news

学生紹介

工学部 交通機械工学科川口 悠君

出身高校
大阪国際大和田高等学校
(現:大阪国際高等学校)
大阪産業大学を選んだ理由
幼少期に「機関車トーマス」がきっかけで電車・鉄道に興味を持ちました。その後もずっと好きで鉄道についてもっと詳しく勉強したいと思うようになりました。交通機械工学科は全国でも数少ない「交通機械」に特化した学科であり、何より鉄道コースが設置されているため、交通機械工学科への進学を決めました。
学科での学び
2年生から自動車コースと鉄道コースが分かれて、それぞれ専門性を高めます。1年生の時には自動車分野の授業もあり苦労しましたが、今では貴重な経験ができたと感じています。自動車分野ではトランスミッションの分解、鉄道分野では鉄道台車や乗り心地に関する実験実習が特に楽しかったです。実際の物理や数学の知識を自動車や鉄道に当てはめて勉強ができるので直観的にも分かりやすかったです。また、民間の鉄道会社出身の先生が多く在籍しており、将来の進路を考えるうえでも、業界知識が豊富な先生方の存在はとても心強かったです。
学科以外での活動
キャンパス内の綜合図書館は、例えば鉄道の車輪専門書など、町の図書館にはない専門書を多く取り揃えていたので頻繁に利用しています。また、様々なことを相談できるコミュニケーションラウンジも利用していました。勉強以外の何げないことであっても相談できる場所があるということは僕にとって非常にありがたいと感じています。
進路について
将来的には鉄道関連の仕事に就職したいと考えていますが、現在学んでいる内容を突き詰めたいと思うようになり、大学院に進学する予定です。研究室では鉄道車輪の摩耗をテーマとしています。様々な文献を読み進める中で、いかなる最先端技術も基礎研究の積み重ねの上に成り立っていることを実感し、自分もそれに携わりたいと思うようになりました。大阪産業大学に入学したことで、自分のやりたいことがより明確になりました。
高校生へのメッセージ
交通機械工学科は自動車・鉄道好きでも新たな学びと発見があり、自分の「好き」を「強み」に変えられる場所です!大学での勉強は不安かと思いますが、授業で分からない事は先生に聞けば必ず答えてくれます。成績についても先生は一人一人の学生をしっかりと見て下さっています。例えばレポートは自分なりに納得できるまで頑張れば評価として返ってくるので安心してください!

工学部 交通機械工学科松本 真生子さん

大阪産業大学を
選んだ理由
神戸の物流が盛んな地域で育ち、幼い頃からトラックなどの物流車両が身近な存在でした。そこから自動車にも興味を持ち、社会インフラ(物流)を支えている人たちをモノづくりの立場から支えたいと思うようになり、大阪産業大学の交通機械工学科を選びました。
学科での学び
交通機械工学科は全国でも珍しい自動車工学が学べる学科です。特に楽しい授業は実習の授業です。ブレーキの構造やエンジン部品など細かいところまでリアルに見ることができます。自分たちで自動車を解体して最後まで組み立てる作業などもあり、毎日ワクワクしながら学んでいます。反対に大変だったことは、自動車工学を学ぶ上で基礎となる機械4力学(材料力学・熱力学・流体力学・機械力学)の仕組みを理解することでした。先生や友達に相談して何とか乗り越えることができました。車やバイクが好きな先生ばかりなので、先生とは空き時間に車の話で盛り上がっています(笑)
学科以外での活動
1年生の終わり頃、先生に声を掛けていただいて学生フォーミュラプロジェクトに参加しました。フォーミュラカーを一から作るので、学科で学んだ知識がより一層深まりました。また、渉外担当としてビジネスマナーやメールマナー等も身に付けることができました。
就職活動について
日野自動車株式会社への就職が決まっています。3年生の夏頃から就職活動を開始し、学生フォーミュラ関係者を対象とした自動車技術会主催の企業説明会に参加しました。この企業説明会には様々なメーカーが参加しており、大手メーカーにも挑戦してみようと思うキッカケになりました。フォーミュラプロジェクトに入ったからこそ、企業説明会にも参加することができて、就職活動の結果に結びついたと思います。
社会に出るにあたっての意気込み
交通機械工学科で学んだことや、フォーミュラプロジェクトでの経験を生かして、さらに深く勉強していきたいです。自分の「好き」を追求して、日野自動車株式会社で子供の頃からの夢を叶えたいです。
高校生へのメッセージ
大阪産業大学は、自分の「好き・知りたい」をより専門的に学べる場です。積極的な姿勢で行動に移すことで、自分の知りたい以上の事を先生方は返してくれますし、自分の経験値を更に高めることにも繋がると思います。また、フォーミュラプロジェクトへの参加をお勧めします。私自身、フォーミュラプロジェクトに入ることで就職先に巡り会えましたし、図面作りから完成までを実際に経験することができるので、企業へのアピールにも繋がります。

student

カリキュラム

1年次
2年次
3年次
4年次
学びの
ゴール
自動車や鉄道をはじめとする交通機械の基礎理論習得のために、工学の基礎を学ぶ。
工学の基礎をベースに応用理論を発展させるとともに、交通機械に関する専門的な技術の基礎を学ぶ。
自動車や鉄道などの専門科目を選択し、交通機械の最先端技術を学ぶ。
最先端の卒業研究に取り組み、設計・開発・研究などに携わるための基礎的能力を身に付ける。
実践
教育科目
学習リテラシー/テクニカルライティング1/テクニカルライティング2
キャリアプランニング/キャリアデザイン1
キャリアデザイン2/インターンシップ/実践特別科目
専門
基礎科目
基礎数学および演習/解析学1/代数学1/基礎物理学および演習/物理学1/化学/工業力学1/工業力学2/工業力学演習/材料力学/材料力学演習/機械製作法/CAD/材料工学/情報基礎/交通機械基礎実習
解析学2/代数学2/工業数学/工業数学演習/物理学2/材料強度論/機械動力学/機械製図/機械設計学1/機械設計学2/流体工学/流体工学演習/熱流体機器/熱工学/熱工学演習/電気工学/コンピュータプログラミング/数値解析
電子工学/外国書講読
専門応用科目
(自動車分野)
自動車構造論1
自動車工学実習1/自動車工学実習2
自動車構造論2/自動車性能論/自動車技術論/自動車整備工学/カーエレクトロニクス/自動車運動力学/自動車人間工学/車体設計論/自動車工学実習3
専門応用科目
(鉄道分野)
鉄道車両
鉄道設計
高速鉄道/鉄道保守/鉄道機械/鉄道工学フィールドワーク
専門応用科目
(交通分野、他)
自動二輪工学
交通原動機学1/システム制御工学
交通原動機学2/交通システム工学/交通環境工学/交通機械空気力学/ビークルエネルギー工学/電気駆動システム/安全工学と工学倫理/振動工学/福祉機器/船舶工学/航空工学/交通機械デザイン論/交通機械論/交通機械実験・実習/セミナー
卒業
研究科目
卒業研究
目標とする進路
各種機械メーカ
機械・鉄鋼・電機・食品メーカなど幅広い製造業での設計開発エンジニア
自動車・
鉄道関連企業
自動車や鉄道関連企業での設計開発エンジニアや保守・運行管理技術者
次世代交通ツール・
システム
航空宇宙や船舶をはじめとする交通分野における次世代の新しい交通ツールおよびシステムの設計開発エンジニア
卒業研究のテーマ例
高速鉄道の車両の形状や先頭部における空力特性に関する研究 / 鉄道車両内における換気と温熱環境に関する研究 / 水素自動車における高圧水素の流れに関する研究 / 自動車内装部品内へのドライバーモニタカメラの隠匿方法に関する研究 / 近接走行時の車体の空力特性 / 車間距離制御を活用した自動運転車両によるロータリー交差点の交通流制御 / 多雪地帯を走行する鉄道車両への着雪に関する研究 / モーション付き自動二輪車用ライディングシミュレータの開発 / 放射光を利用した鋳鉄の凝固過程の直接観察 / 砂型鋳造法による実用鋳造品の試作 / 自転車運転中の血糖値推定インターフェイスの開発 / 小型自動車模型による若年層向け工学教育教材の開発 / 自動車用高機能ホイール作製のための新規鋳造法 / 交通に関わるシステムの課題を解決するための研究 / 電磁気現象を応用した傷形状の定量的評価に関する研究 / 電動車(xEV)に関わる熱流体現象の解析 / 超臨界二酸化炭素の流れに関する研究 / スクラムジェットエンジンにおける空燃混合の向上に関する研究 / パルスデトネーションエンジンの流れに関する研究

curriculum

教員紹介

教授

赤間 誠

[博士(工学)]

鉄道計算工学、材料工学

教授

ASHRAFUL
ALAM

[博士(工学)]

高速流、圧縮性流

教授

小川 和彦

[工学博士]

車体周りの空気力学、キャビテーション

教授

金子 哲也

[博士(工学)]

自動車工学(運動制御)

教授

杉山 明

[博士(工学)]

材料工学、熱工学

教授

田代 勉

[博士(工学)]

制御工学、カーエレクトロニクス

教授

永岡 真

[博士(工学)]

熱工学、流体力学、数値シミュレーション

教授

福岡 克弘

[博士(工学)]

計測工学、電磁非破壊検査

准教授

伊藤 一也

[博士(工学)]

自動車工学、人間工学

准教授

眞下 伸也

[博士(工学)]

鉄道工学、流体工学

講師

森下 美津恵

[博士(工学)]

交通システム工学

特任講師

浅田 晴香

福祉工学、人間工学

ACADEMIC STAFF

研究室紹介

航空宇宙流体力学研究室

ASHRAFUL ALAM教授

航空宇宙流体力学研究室では、高速飛行体周りやエンジン内部だけでなく、衝撃波、非平衡凝縮、流れ制御法、水素・超臨界二酸化炭素の高圧流れ、マイクロフルイディクス、等に関する研究を行っています。また、SDGs達成に向け、クリーンで低炭素なエネルギーデバイスの開発に関する研究に取組んでいます。

流体工学研究室

小川 和彦教授

自動車、列車、航空機等に生じる流れや、産業用プラントのタンク内や配管内の流れをよく知ることが、機器の性能向上や運転上の安全の確保に必要です。本研究室では、流体工学の知識に基づいて解析・考察を行い、安全のための新しい機器の開発に取り組んでいます。

もっと詳しく見る

熱輸送工学研究室

杉山 明教授

自動車や鉄道などで使用される金属部品は、適切な形状に加工する必要があります。当研究室では「鋳造」加工に関連し、湯流れや凝固の可視化を行っています。また、鋳造製品の企画・設計から製造までを一貫して行っています。

制御工学応用研究室

田代 勉教授

制御工学に基づく手法を応用して、交通に関わるシステムの課題を解決するための研究を行っています。ロータリー交差点の交通流制御、パワーウィンドウの挟み込み検出、野外向け車椅子の姿勢安定化など幅広いテーマを扱っています。

熱流体工学研究室

永岡 真教授

熱流体工学研究室では、カーボンニュートラルとエネルギー循環型社会の実現に貢献するために、電動車(xEV)に関わる熱流体現象の解析とモデリングからデジタルツインへの応用、エネルギの効率的な利用技術に関する研究に取組んでいます。卒業研究テーマ例:EVのモデルベース熱マネージメント解析

電磁応用工学研究室

福岡 克弘教授

電磁気現象を応用した非破壊検査手法である“渦電流探傷試験”および“磁粉探傷試験”の高感度化と、傷形状の定量的評価に関する研究を行っている。さらには、電磁非破壊検査技術の鉄道や自動車などの運輸機械、道路・橋梁や各種プラント設備などのインフラへの適応向上について検討を行っている。

交通ヒューマン
インターフェイス研究室

伊藤 一也准教授

10年後に起こりうる人と交通機械の間の問題を解決するためのインターフェイス技術や、人間にとって交通機械を身近な存在にするための教育手法の研究に取り組んでいます。

鉄道工学研究室

眞下 伸也准教授

高速で走行する鉄道車両の空力的作用等による沿線環境に及ぼす影響など、境界領域の課題を中心としながら、走行安全性や乗り心地、積雪時の走行、さらには運転士の支援やLRTなど、かなり欲張って幅広い領域までを対象としています。

交通システム工学研究室

森下 美津恵講師

交通システム工学研究室では自動車、鉄道、船舶、航空機など、従来それぞれの工学分野で個別に扱われてきた交通機関の技術的課題を、他の交通機関をも視野に入れて総合的・体系的にとらえる試みを行っています。

交通・福祉工学研究室

浅田 晴香特任講師

交通・福祉工学研究室では、自動車や鉄道といった乗り物に関する知識を福祉工学に応用し、高齢者も運転可能な小型モビリティや新しい福祉機器の開発、鉄道車両や施設におけるバリアフリーについて研究しています。

labo

卒業生・
就職実績

交通機械工学科 卒業生東京都交通局 小野さん

大阪産業大学を選んだ理由・
大学での学び
元々、鉄道車両の製造関連の会社で働いていたのですが、メンテナンス業に就きたいと考えたため、鉄道に関して詳しく学べる交通機械工学科に社会人推薦で入学しました。卒業研究は「クレーンがモノを持ち上げる際に生じるワイヤーの振動を制御する方法」です。一見、鉄道とは直接的に関係が無いようですが、現在のメンテナンス業にもしっかり活かせていると思います。何より、分からないことに対して興味を持つこと、それを率先して調べる習慣が大学生活で身に付きました。そうした考え方も仕事に取り組む姿勢に繋がっています。
就活活動について
以前働いていた製造業の場合、お客さんの手に渡ることで完了ですが、より長いスパンでお客さんに関われることができるメンテナンス業に魅力を感じ、就職先として志望していました。就職活動では、なぜか最終選考で落ちるという事が続きました。そのため、キャリアセンターに相談して面接対策に取り組みました。すると不思議なことに、多くの会社から内定を頂けるようになりました。自分で自分を評価することは思っている以上に難しく、キャリアセンターを活用したことで自己評価やアピールのコツを習得することができました。自分自身をより深く知り、自己PRを最大限に発揮するためにもキャリアセンターの活用をお勧めします。
就職してみて
地下鉄を走っている車両を3か月毎に定期メンテナンスを行う必要があり、自分がメンテナンスした車両が正常に走っているのを確認できることがやりがいに繋がっています。今は現場でメンテナンス作業しながら日々勉強していますが、将来的には技術系職員として、地下鉄・路面電車・新交通システム・バスなど含め、より広い範囲で東京都の交通網を支えたいと考えています。現在、目標に向かって日々勉強に励んでいます。
主な就職先・進学先
就職先(民間)

自動車・自動車関連

本田技研工業(株)/スズキ(株)/三菱ふそうトラック・バス(株)/西日本ジェイアールバス(株)/アイシン精機(株)/曙ブレーキ工業 (株)/極東開発工業(株)/神姫バス(株)/(株)エクセディ/(株)ケーヒン/トヨタテクノクラフト(株)/軽自動車検査協会(株)/(株)ヤナセ/(株)オートバックスセブン/芦森工業(株)/西尾レントオール(株)/(株)レッドバロン

鉄道・鉄道関連

西日本旅客鉄道(株)/東海旅客鉄道(株)/北海道旅客鉄道(株)/近畿日本鉄道(株)/大阪市交通局/大阪高速鉄道(株)/東京地下鉄(株)/名古屋鉄道(株)/北陸鉄道(株)/叡山電鉄(株)/(株)レールテック/大鉄工業(株)

製造業・その他

川崎重工業(株)/新日鐵住金(株)/(株)小松製作所/日本電産(株)/フジテック(株)/矢崎総業 (株)/大和ハウス工業 (株)/(株)きんでん/東京海上日動火災保険(株)/損害保険ジャパン日本興亜(株)/コベルコクレーン(株)/山九(株)/日本精工(株)/(株)タダノ/(株)中北製作所/(株)日立ビルシステム/(株)トーモク
就職先(公務員)
大阪府教育委員会/京都府教育委員会/和歌山県教育委員会/熊本県教育委員会/大阪市役所/大阪府警察/兵庫県警察/防衛省
進学先
大阪産業大学大学院

graduates