キャリア教育関連科目「キャリア講座C」
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株式会社ソリデンテ
代表取締役
大東 正明 様
講演日:2026年5月20日
インタビュー
- 現在の仕事に就きたいと思った理由、きっかけは何でしょうか
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現在の仕事に就いたきっかけは、新卒で入社した会社での経験です。もともとは携帯電話に関わる仕事がしたく、当時国内最大手のメーカーに入りたいと思っていました。実際に入社した会社では、そのメーカーの機器を中心に、さまざまな業種の企業へ基幹業務システムを提案していました。そこでITが企業経営に大きな影響を与えることを学ぶ一方、提案が届くのは利益や予算に余裕のある企業に偏りがちだと感じました。時間や資金に余裕のない中小企業にも適正な提案が届けば、地域や日本全体の力につながると考え、現在の仕事に取り組んでいます。
- 仕事の魅力、やりがい、心掛けていることを教えてください
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仕事の魅力は、目の前のお客様だけでなく、その先にいる人たちにも良い影響を届けられることです。例えば、企業の業務が少しでも効率化されれば、そこで働く方々の負担が減り、その家族との時間や心の余裕にもつながります。私が大切にしているのは、単にITツールを導入することではなく、経営者も従業員も働きがいを持って仕事ができる状態を一緒につくることです。お客様の会社が少しずつ前向きに変わり、「相談してよかった」と言っていただける瞬間に、この仕事のやりがいを感じます。
- 難しいと感じることは何でしょうか
また、それをどのように解決していますか -
難しいと感じるのは、変化に対する抵抗です。業務の進め方を変えたり、新しいITツールを使ったりすることは、必要だと理解していても、現場にとっては大きな負担に感じられることがあります。そのため、最初から大きく変えるのではなく、まずは小さく試し、「これならできそう」「業務がスムーズになった」と感じてもらうことを大切にしています。小さな成功体験が生まれると、次の改善にも前向きになり、会社全体の変化につながっていきます。
- この業界を目指す学生や、就職活動を控える学生(業界問わず)へのアドバイスをお願いします
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この業界を目指す学生には、常に新しい情報を得る姿勢を持ってほしいです。ITや生成AIの世界は変化が早く、学び続けること自体が大切な力になります。一方で、知識以上に重要なのは、相手の話をしっかり聞く力です。お客様の本当の課題は、表面的な言葉だけでは見えないことがあります。また、これからは海外と同じ土俵に立つ場面も増えていきます。そのとき、単なるハングリー精神だけでは勝てません。海外と日本の文化や価値観の違いを知り、まずは自分自身を理解すること。自分の考え方や強みを知ることで、相手を深く理解し、自分らしい価値を発揮できると思います。
- 今回の講演で学生の皆さんに一番伝えたかったことは何でしょうか
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今回の講演で一番伝えたかったのは、キャリアは最初から一直線に決まっているものではないということです。私自身も、さまざまな経験や出会いを通じて、中小企業を支援する今の仕事にたどり着きました。
ITやAIは便利な道具ですが、大切なのは「何のために使うのか」「誰の役に立つのか」を考えることです。目の前の仕事の先には、お客様や社員、その家族の暮らしがあります。これから海外と同じ土俵に立つ場面も増えますが、単なるハングリー精神だけでは勝てません。まず自分自身を知り、相手の話を聞き、自分らしい価値を社会に届けていってほしいです。