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国際学部 国際学科

北野教授最終講義

2022年1月24日 国際学部 国際学科

さる2022年1月19日(水)4時限目の「比較文化論」で、本年3月をもって定年退職される国際学部国際学科・北野雄士教授の最終講義が行われました。

社会学がご専門の北野先生は1988年に本学へ着任され、34年間にわたって本学の教育、研究の発展にご尽力されました。最終講義のテーマは「人間と政治の関わりを巡って―『職業としての政治』から『精霊の守り人』へ―」。

今回の講義では、ご自身の研究の軌跡を振り返るように、M.ヴェーバー、横井小楠、福沢諭吉の議論を紹介しながら、現実に対して距離を置き冷静に向かい合う「目測能力」の大切さを強調されました。結びでは『精霊の守り人』の女用心棒バルサの言葉を借り、「自分らしい、もがき方で生き抜いていく」ことを呼びかけて、講義を締めくくられました。

よく通るお声と、生真面目さの中から醸し出されるそこはかとないユーモアは、お若い時のまま。先生の学識とお人柄がにじみ出るような印象深いお話でした。

今回の最終講義はハイブリッド方式で実施されましたが、教室には駆けつけてくれた卒業生の姿も見えました。本学へのご貢献に改めて感謝申し上げるとともに、先生のご健康と一層のご研究の進展をお祈りいたします。